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サガカンの、最新情報。

共に高め合う、仲間がいる。

共に高め合う、仲間がいる。

  • 2021/3/8学校行事
  • 卒業記念講演

  • 卒業式を前にして卒業記念講演が行われました。昨年度は新型コロナの影響で中止になってしまったため、二年越しでの開催でした。
    講演では、身体を拭いたりオムツ交換をしたりすることや医師の手伝いが看護だと周囲に認識されている節があり、看護とは何かを周囲に話せるようになる必要があること、地理や歴史と看護理論との関係、患者さんだけでなく自分自身のことも大切にしなければならないことなど、一時間半という短い時間の中でたくさんの学びが得られました。
    私自身も実習中に看護理論を用いたことがありましたが、今日の講演で「他国で生まれた理論が日本人に合うのかどうか考える必要がある」と聞き、実習中はそこまで疑問を持ったことが無かったと気づきました。また、実習や看護研究では患者さんとの関わりにどの看護理論を用いれば良いのか悩むこともありましたが、理論を選ぶ際には患者さんのその時の状況だけでなく、理論の生まれた地域がどのような文化であるのか、どの理論家が自分に合っているのかを考えることも大切であると知りました。
    講演では昨年卒業した先輩方の事例が用いられており、昨年看護研究発表を聞くことができなかった私達にとって、先輩方がどのように考え患者さんと関わっていたのかを知る貴重な機会にもなりました。患者さんの変化や生きがいに気づいて関わることが大切であると同時に、看護師自身も環境の一部である自覚を持ち、自分の発する言葉や態度が患者さんに大きく影響を与えることを忘れてはならないと改めて感じました。
    これからも患者さんと関わる上で悩むことがたくさんあると思いますが、看護理論を手助けとしながら、患者さんのための看護が行えるような看護師になりたいと感じました。

    3年学生