- 2020/10/21学校生活
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老人看護学実習I 老人保健施設見学を通して考えたこと学んだこと
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私達2年生は、10月12~15日まで老人保健施設実習を行いました。施設での実習は1日だけでしたが施設の看護師の役割や、他職種との連携、新型コロナウイルスの影響などたくさんの場面を見学させていただきました。
デイケアの看護師は血圧を測る際に、値を知ることだけでなく、前日の自宅での出来事や、転倒やぶつけたことによるあざが増えていないかなど細かく利用者さんの状態を観察していました。デイケアの利用者さんは自宅の生活が中心となるため、病院のように看護師が24時間観察することはできません。そのため、利用者さんがデイケアで施設に来て、看護師が身体状態を観察をし、利用者さんの小さな変化に気づくことで、病状悪化を防ぐことができることが分かりました。
施設と病院の違いを最も感じられたことは他職種との連携でした。施設には医師や作業療法士、栄養士などがいます。利用者さんの入所期間やデイケア利用期間が長いため、利用者さんの出来ることと介助が必要なところを職員さんが把握していて、一人ひとりに合わせた更衣や移乗動作を行っていました。
また、他職種に相談したいことがある時に、廊下ですれ違った際にアドバイスをお互いにしていました。この姿を見て、職種の壁が高くなく、話し合う場を設定しなくても報告することができるところが、専門性を生かし迅速に利用者さんへのニーズに対応できると感じました。
このことから、職員の関わりで利用者さんがまたデイケアに来たいと思える環境を作っていると学ぶことができました。
利用者さんとお話しさせていただく機会もありました。その方は片手がうまく動かすことができず、左手で塗り絵をしていました。塗り絵ははみ出しておらずとても丁寧に塗られていました。私は「綺麗ですね」と声をかけました。すると利用者さんは「これしかできないのよ」という発言が見られました。なぜかと思い少しずつお話を伺ったところ「コロナウイルスでレクリエーションもできないし、人と(利用者同士で)話をすることもできない。塗り絵しかやることない。動くときはトイレに行く時とお風呂に入る時だけで、拘束されている気分」とおっしゃっていました。
私はこの言葉を聞いて、デイケアに来ることを楽しみにしていた方が、新型コロナウイルスで3側面に影響を与えており、高齢者の心の健康を脅かしている現状を感じました。
老人保健施設実習は疾病を抱え、病状を維持しながら生活する人について考えることができました。これから始まる病院実習では、治療をするために入院をされた人について学んでいくので、違いや特徴などの学びを深めていきたいです。2年学生
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