- 2019/12/6学校生活
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診療所の実習を終えて
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在宅看護論実習の中で診療所実習を2日間行いました。
実習を通じて、診療所は、困ったときや不安になったとき、何か気になった時にいつでも身近にある安心できる場所だと感じました。
診療所で働く、医師、看護師、受付の方はみなさん温かい雰囲気で穏やかな口調で話しており、患者さんが通いやすい環境になっていると感じました。何回か通っている方へは、診療に来られた方だけでなく、その時はお見えになっていないご家族への気遣いの言葉をかけていたり、相談を受けたりと、一人ひとりの患者さんを把握し、とても大切にしている様子が分かりました。そのような診療所だからこそ、地域の方々もちょっとした困りごとでも、診療所に行くことができるのだと感じました。今起こっている症状に対して、診察を受けに来るだけではなく、今後の健康の維持や、病気による小さな心配なことなども診てもらえ、精神的にも楽になれる場所。地域に根づいた診療所は地域の方々にとっては無くてはならない場所であると感じました。また、先代の頃から通院している方も多く、自分の子どもや孫までみてもらい家族全体で通えることも、安心した医療を受けられることに繋がっているのではないかと感じました。
今回の診療所実習を通して、地域で支えるということはどういうことであるかを学ぶことができました。
3年学生診療所では主に診察を見学しました。医師や看護師は患者さんと親しみを持って関わっており、看護師はもちろん医師が患者さんと深くコミュニケーションをとっている姿が印象的でした。生活の中で感じた些細な違和感や疾患や治療に対して分からないことなどを患者さんが気軽に相談し、その症状を診てもらうのに適切な病院を紹介するなど、一人ひとりに丁寧に関わっていました。また、患者さんの中には家族全員がその診療所で診てもらっている方も多く、看取りをされた患者さんの心のケアにも気を配っていました。その姿を見て、地域に根づいた医療を学ぶことができ、気軽に相談できる場所があることへの安心感も感じました。
これまで病院での実習を主に行ってきましたが、診療所で働く看護師さんと身近に接し、様々な看護の場があることを知り、自分の将来を考えるきっかけにもなりました。
3年学生在宅看護論実習は、地域の人びとや専門職者との関わりを通して、保健・医療・福祉・地域のつながりを学びます。また、様々な場での看護を知ることで、地域における看護職者の役割を考える学習となります。昨年度までは、訪問看護ステーション・地域包括支援センター・特別養護老人ホームで実施をしていました。今年度より、地域に根差した医療の場として、診療所も加わり、4つの施設での実習となりました。診療所実習を開始するにあたり、相模原市内の67診療所が協力を申し出てくださいました。実習時間等の調整を行い、今年度は、23施設にご協力をいただきました。診療所での実習は、他の地域での前例がほとんどなく、実習の方法や内容など医師会の先生方にもご意見をいただきながら準備を進めていきました。
診療所実習では、かかりつけ医として人々の暮らしを大切にした医療の在り方、保育園や福祉施設、地域包括支援センターなどとの包括的な連携の実際等を学ぶことができました。
診療所で働く看護師の卓越した知識や技術に触れ、患者様やご家族との親身な会話、家族会などのマルチフルな活動などを知ることで、専門職業人としての意識が高まるとともに、視野が広がり、看護の面白さ、奥深さを感じる実習となったようです。
診療所実習開始にあたり、多くの診療所スタッフや地域の皆さまに看護師育成のご理解をいただき、温かく学生を迎え入れていただきましたことに感謝いたします。
実習担当教員 大竹
専門実践教育訓練給付制度厚生労働大臣指定講座となりました。制度については厚生労働省のホームページにてご確認ください。
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