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サガカンの、最新情報。

共に高め合う、仲間がいる。

共に高め合う、仲間がいる。

  • 2022/1/21学校生活
  • 研究授業を終えて

  •  今回、老年看護援助論Ⅲで研究授業をさせていただきました。ロールプレイの演習を行い、学生の体験した気持ちから認知症の方との関りを考えるという内容でした。
     認知症の方への看護の授業として何をやったらよいのか、毎年悩みながら行っていました。今回、改めて指導案を作成していく過程で自分は学生に何を伝えたいのか、何を学んでほしいのか、向き合う良い時間になりました。実際に行ってみて学生(2年生)は、確実に成長し短い時間のロールプレイでも多くの気づきを持っていることがわかりました。この気づきや学びをもっと深めるにはどうしたらよいのだろう、という新たな課題も見えてきました。
     授業者としてロールプレイの方法、問いの立て方、演習のまとめ、等々、振り返るところは多くありますが、その振り返りを丁寧に行い次の授業に役立てることが学生の心を育てることに繋がると実感できた時間でした。授業に参加してくれた学生に感謝です。
     多くのことを学ばせていただきました。ありがとうございました。

    授業担当教員 山﨑

     1月14日に老年看護援助論Ⅲの演習授業がありました。
     4〜5人1グループで看護師役、患者役、観察者役に分かれ、事例を元にそれぞれの役割から考えたことを共有し、どのように患者さんと関わればよいかを考えました。事前に提示された事例の各役割の詳細設定は、各役割がお互いに知らないようにして行いました。そうすることで、看護師役は患者のニーズを読み取る練習になりました。患者は認知症を抱えた高齢者という設定でしたが、患者役には認知機能が低下しているということしか知らされていませんでした。看護師役はその情報を元にどこまで理解し、患者への説明はどうするのかを考え関わりました。
     演習後、それまでお互いに秘密にしていたそれぞれの役割の詳細設定を知った際、患者役は、「自分が認知症であることを知らなかったためびっくりした」という声や、「なんとなく気づいていた」という声を聴き、人によって疾患に対する思いが違うことを改めて実感することができました。
     認知症の症状として、自分がなぜここにいるのか分からないという状況を経験したことがない私たちは、その状況に置かれたことを想像して考えることが必要で、とても難しいことだと感じました。2月には老年看護学実習Ⅱを控えており、高齢者に対する看護をしっかりと学び、実習に活かしていけるよう頑張っていきたいと思います。

    2年学生

     1月14日の老年看護援助論Ⅲの授業では認知症を持つ高齢者の看護について演習とグループワークを行いました。
     5人1組のグループで患者役、看護師役、観察者役にそれぞれ分かれ、バイタルサイン測定の場面のロールプレイを行いました。1回目のロールプレイでは台本を用いて行い、その関わりがどのようなものだったか、患者役はどのように感じたのか、3つの役割から話し合いを行いました。それを踏まえてどのように関わるのが良いかグループでたくさんの意見を出し、2回目のロールプレイを行いました。
     この授業を通して、認知症をもつ患者さんを尊重し、その人の立場に立って理解しケアを行う「パーソン・センタード・ケア」の重要性と難しさがわかりました。こうして得た学びを、模擬患者さんの演習や、2月に予定されている老年看護学実習IIに活かしていきたいです。

    2年学生